Designing Math.
「360」は不思議な数字です。
円の一周は「360度」、1分が60秒で1時間が60分、つまり「1時間は360秒」、1年間は「365日」でちょっと多いですが、でもだいたい360です。
これは古代の人たちが天体を観測しながら、長い年月をかけて作られたしくみなのでしょう。

また、360は「約数」がとても多くあります。「約数」とはその数字を「割り切れる」数字のことです。360には「1、2、3、4、5、6、8、9、10、12、15、18、20、24、30、36、40、45、60、72、90、120、180、360」と、なんと「24個」もの約数があります。またこの「24」という数字も1日の「24時間」に通じるところがあります。そして、この約数それぞれもお互いに「約数」であったり「倍数」であったりします。

この「約数」や「倍数」の性質をうまく使うと色々な面白い効果が作られます。例えば上の作品は、中心から順に、その円周上に1個の波、2個の波、3個の波、というように360の約数個の波が順番に描かれていて、それがその波の個数に比例した周期で回転しています。

例えば、18個の波を持っている円周は18秒で一周するようにしています。そしてその約数や倍数の周期が重なると、その動きにはなにか「リズム」や「同期」のようなものが感じられます。これはすべてが「360で割り切れる数」であり、また、それぞれが「約数」や「倍数」、もしくはいくつかの数の「最大公約数」や「最小公倍数」になっているために起こる現象です。そこで、ここでは、そのような原理を踏まえて上のような作品を作ってみましょう。


≫次のページ